スマホで読める実験医学
550円

序論―生物画像解析の枠組みを理解する

三浦耕太
10.18958/7335-00027-0000613-00

本連載のねらい
計算科学とイメージングが融合する最先端の生命科学において,生物画像解析は研究の現場での必須の技法になりつつある.成果を論文にまとめるうえでも,単にソフトを使ったということ以上の,その解析過程の科学的な説明がもとめられるようになっている.技術のめまぐるしい進歩に伴いその手法は複雑化・多様化を続けており,苦手意識をもつ読者も多いと思われる.本連載は,現在最もアクセス性・拡張性に優れ,膨大な数のアルゴリズムを実装した生物画像解析ソフトウェア「ImageJ」をライブラリとして使いながら,さまざまな研究で用いられた生物画像解析の作業工程を,いわば武道における「型」として実践を通して学び,自分の研究のための独自の作業工程を組み上げる力を身につけるのが目標である.そのことで同時に,一流ジャーナルに掲載される論文で扱われる生物画像解析の手法を批判的に読み解く力も養成できるであろう.(企画・執筆/三浦耕太,塚田祐基)

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