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Keap1の分子進化は脊椎動物の地上生活への適応に必須だった:陸上の高活性酸素に対する適応機構の解明

Molecular evolution of Keap1 was essential for adaptation of vertebrates to terrestrial life
Yumimoto K, et al:Sci Adv, 9:eadg2379, 2023
弓本佳苗,中山敬一
Kanae Yumimoto1)/Keiichi I. Nakayama1)2):Department of Molecular and Cellular Biology, Medical Institute of Bioregulation, Kyushu University1)/Anticancer Strategies Laboratory, TMDU Advanced Research Institute, Tokyo Medical and Dental University2)(九州大学生体防御医学研究所分子医科学分野1)/東京医科歯科大学高等研究院卓越研究部門制がんストラテジー研究室2)
10.18958/7335-00003-0000612-00

活性酸素種は,脊椎動物が水生生物から陸上生物へと移行する際のリスクの1つである.しかし,祖先生物は,陸上の高い活性酸素種にどのように適応してきたのか不明だった.われわれは,進化の過程でKeap1のNrf2に対するユビキチンリガーゼ活性を減衰させることが,活性酸素種に対する効率的な応答の鍵であることを明らかにした.

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