スマホで読める実験医学
550円

情報科学を活用したDBTLサイクルの高速化

Accelerating the DBTL cycle through information science
10.18958/7947-00036-0006359-00
林 周斗
Shuto Hayashi:東京科学大学総合研究院難治疾患研究所/川崎市産業振興財団ナノ医療イノベーションセンター

はじめに

DBTLサイクルとは,Design(設計),Build(構築),Test(評価),Learn(学習)を繰り返して実験を最適化する枠組みである.DBTLサイクルにおいて情報科学(info側)の役割とは,主にDesignとLearnからなる.BuildとTestが実験・ロボット・計測系の現場だとすれば,info側は「次に何をつくり,何を測るべきか」を決めるための意思決定システムである(図11).ここで重要なのは,探索空間・評価系・制約を仕様としてあらかじめ明文化しておくことである.仕様が曖昧なままデータを集めても,Learnは適切に機能せず,Designは迷走することになる.本稿では,DBTLサイクルを成立させるために必要な仕様をinfo側の観点から論じる.

この記事は有料記事です

(残り約5,400文字)

  • 【スマホで読める実験医学】情報科学を活用したDBTLサイクルの高速化
    550円