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ヒト型汎用ロボットが拓く未来:ユートピア or ディストピア?

The future opened by humanoid general-purpose robots: Utopia or Dystopia?
10.18958/7947-00036-0006363-00
中山敬一
Keiichi I. Nakayama:東京科学大学ロボット未来創造センター

今から13年前,日本分子生物学会年会において,研究不正をテーマとした緊急フォーラムが開催された1).私が代表を務めていた若手教育問題ワーキンググループの委員の1人による,常習的な捏造が発覚したためである.フォーラムでは厳しい意見が相次ぎ,私自身も任命責任を問われた.

その場で私は,「捏造はなくせるか〜現在・過去・未来〜」と題して講演を行った.任命責任を強く意識しながらも,講演の最後に私は1つの私見を述べた.

「10年以内に,捏造はなくなる」

会場からは失笑が漏れた.なかには本気で怒る人もいた.無理もない.そんな楽観論が許される空気ではなかった.しかし実はそのとき,「ある驚愕のデータ」が私に本気で捏造がなくなる未来を信じさせていた.

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