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腸内細菌・食物抗原に対する免疫寛容

Immune tolerance to the gut microbiota and dietary antigens
10.18958/7999-00001-0006667-00
永島一樹
Kazuki Nagashima:ハーバード大学分子・細胞生物学部

腸管免疫は,病原体には反応しつつ食物や共生細菌には寛容を保つ精密なしくみである.われわれの研究では,定義細菌群集を用いてT細胞応答を網羅的に解析し,多くのT細胞が複数細菌株を交差認識することを示した.その分子基盤として,広く保存され高発現する細菌表面抗原(SBPなど)が同定された.さらに,食物由来抗原に対してもTregが誘導され,腸内だけでなく全身の免疫抑制に寄与することが明らかとなった.これらの結果は,腸内免疫が特定の優位抗原に集中して形成されることを示し,免疫療法への応用可能性を示唆する.

制御性T細胞,腸内細菌,食物抗原,T細胞受容体

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