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不要細胞における“eat-me”シグナルの露出に関与するDNA修復タンパク質XRCC4の新たな役割

Novel role of XRCC4 for the exposure of“eat-me”signal on unwanted cells
Maruoka M, et al:Mol Cell, 81:1397-1410.e9, 2021
圓岡真宏,Panpan Zhang,鈴木 淳
Masahiro Maruoka1)/Panpan Zhang1)2)/Jun Suzuki1)2):Institute for Integrated Cell-Material Sciences(WPI-iCeMS),Kyoto University1)/Medical and Biochemical Cell DynamicsGraduate School of Biostudies, Kyoto University2)(京都大学高等研究院 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)1)/京都大学大学院 生命科学研究科 細胞動態生化学2)
10.18958/6889-00003-0000804-00

スクランブラーゼは死細胞において細胞膜の内側にあるホスファチジルセリン(phosphatidylserine,PS)を細胞表面に提示し,貪食細胞による除去を促進するが,スクランブラーゼの詳細な活性制御機構は不明だった.本研究ではCRISPR/Cas9システムを用いた新たなスクリーニング法を開発し,スクランブラーゼXkr4の活性制御因子としてXRCC4を同定した.細胞膜における死細胞除去のシグナル提示が核タンパク質によって制御されるという新たな知見を提示した.

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