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【スマホで読める実験医学】分子時計の腎-肝-心連関を介した慢性腎臓病時の合併症悪化機序の解明
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分子時計の腎-肝-心連関を介した慢性腎臓病時の合併症悪化機序の解明
Alteration of circadian machinery underlies chronic kidney disease-associated hepatic and cardiac inflammation
Yoshida Y, et al：Nat Commun, 12：2783, 2021
Shigehiro Ohdo/Yuya Yoshida/Naoya Matsunaga/Satoru Koyanagi：Faculty of Pharmaceutical Sciences, Kyushu University（九州大学大学院薬学研究院）
10.18958/6885-00003-0000822-00
慢性腎臓病（chronic kidney disease，CKD）は，成人人口の約13％が罹患すると推計され，深刻な社会問題とされている．本研究では，マウスおよびヒト血液検体を用いた実験により，CKD時に生じる肝臓中時計遺伝子の発現変容が血中ビタミンA濃度の上昇をもたらし，腎臓や心臓の炎症を悪化させることを明らかにした．特に単球について，ビタミンAを介した時計遺伝子の発現変容が炎症促進作用を高めること，さらに心臓への単球浸潤が心臓の炎症を悪化させることを明らかにした．
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