骨芽細胞は間葉系幹細胞から分化し,Ⅰ型コラーゲンやオステオカルシンなどの骨基質タンパク質を合成・分泌して骨の石灰化にかかわる.一方,破骨細胞は単球/マクロファージ系前駆細胞を由来とし,細胞融合を繰り返して分化した多核の巨細胞である.破骨細胞は骨基質に接着すると極性化して,骨吸収を行うための特徴的な形態を示し,酸(H+,Cl-)やタンパク質分解酵素(cathepsin K,マトリックスメタロプロテアーゼ9など)を分泌する.