制御性T細胞

T細胞サブセットの一つであり,免疫抑制機能に特化した細胞と考えられている.1995年に京都大学の坂口志文らによってIL-2受容体α鎖であるCD25分子を発現するT細胞が自己免疫疾患を抑制する機能を有することが明らかにされ,その後転写因子であるFoxp3がCD4CD25制御性T細胞(Treg)における特異的分子マーカーであるとともにTreg分化のマスター遺伝子であることが明らかになった.Tregは内在性Treg(naturally occurring regulatory T cell:nTreg)と誘導性Treg(inducible regulatory T cell:iTreg)に大きく2つに分類される.内在性Tregは胸腺内で自然発生し,一方,誘導性TregはTGF-βの存在下における抗原刺激により末梢血中のナイーブT細胞から分化誘導される.

実験医学 2009年4月号 Vol.27 No.6
実験医学増刊 Vol.28 No.12
実験医学増刊 Vol.29 No.5
実験医学増刊 Vol.32 No.5
実験医学増刊 Vol.33 No.17

参考書籍

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