微生物の分類から代謝,遺伝子工学,物質生産までを体系的に学べる初学者向けのカラーテキスト.理農工学部や教養の微生物学で必須の内容をこの1冊に凝縮.貴重なアーキアの画像を含む約50点の微生物画像を掲載!
目次
序【石井正治】
1章 微生物学のオーバービュー
1-1 微生物の遍在性
1-2 微生物学の成立
1-3 微生物学とは
1-4 多岐にわたる微生物学
1)一般微生物学 2)応用微生物学 3)病原微生物学 4)極限環境微生物学 5)微生物生態学 6)ゲノム微生物学 7)食品微生物学
1-5 微生物学の未来像
1)単離微生物を基盤とする微生物学 2)微生物叢を対象とする微生物学 3)微生物ゲノムを基盤とする微生物学 4)他の学問分野との連携
1-6 次章に向けて
章末問題
2章 微生物学の歴史
2-1 不可視物
2-2 微生物の可視化
2-3 微生物は微生物から
2-4 微生物の単離
2-5 微生物の多様性
2-6 次章に向けて
章末問題
3章 微生物の分類
3-1 分類の必要性
3-2 分類指標
1)微生物の形態・構造の観察による分類:物理的性質 2)生理学的性質による分類 3)生化学的性質による分類:化学分類 4)遺伝学的性質による分類:16S/18S rRNA遺伝子解析による分類
3-3 微生物分類の全体像
3-4 次章に向けて
章末問題
4章 微生物の種類と特徴
4-1 分類上の階級について
4-2 ドメインにおける分類
4-3 バクテリア
1)Aquificota門 2)Atribacterota門 3)Bdellovibrionota門 4)Campylobacterota門 5)Chlorobiota門 6)Chrysiogenota門 7)Cyanobacteriota門 8)Deinococcota門 9)Thermodesulfobacteriota門 10)Myxococcota門 11)Planctomycetota門 12)Pseudomonadota門 13)Thermotogota門 14)Actinomycetota門 15)Bacillota門 16)Mycoplasmaota門
4-4 アーキア
4-5 真核微生物
1)カビ,キノコ,酵母 2)カビ,キノコ,酵母の分類 3)真核藻類
4-6 バクテリオファージ
4-7 次章に向けて
章末問題
5章 微生物の栄養と増殖
5-1 炭素源とエネルギー源
5-2 窒素源,硫黄源,無機塩類と補因子
1)窒素源 2)硫黄源 3)無機塩類と補因子
5-3 微生物の増殖
1)増殖にかかわる因子 2)増殖特性 3)増殖測定法 4)増殖曲線 5)培養工学
5-4 独立栄養微生物がつかさどる代謝(独立栄養的二酸化炭素固定経路)
5-5 次章に向けて
章末問題
6章 微生物の遺伝学と遺伝子工学
6-1 微生物の分子生物学と遺伝学
1)遺伝子とDNA 2)DNA の二重らせん構造 3)DNA の複製 4)遺伝情報の発現 5)RNA 6)転写 7)タンパク質 8)翻訳
6-2 遺伝子発現制御
1)原核生物の遺伝子発現調節機構 2)真核生物の遺伝子発現調節機構
6-3 変異と修復
1)変異 2)修復 3)相同組換え
6-4 遺伝子工学とバイオテクノロジー
1)宿主ベクター系と遺伝子クローニング 2)PCR 法 3)塩基配列決定法 4)ゲノム編集技術 5)バイオテクノロジーへの応用
6-5 次章に向けて
章末問題
7章 微生物の代謝① ―代謝の基本と基質レベルのリン酸化―
7-1 代謝とは
7-2 代謝を駆動する物質(1):生体由来タンパク質(酵素)
7-3 酵素反応速度論
7-4 代謝を駆動する物質(2):生体エネルギー物質,生体由来酸化還元物質
1)生体エネルギー物質 2)生体由来酸化還元物質
7-5 第一のエネルギー獲得機構(基質レベルのリン酸化)
1)解糖系 2)ペントースリン酸経路 3)エントナー・ドゥドロフ経路 4)ヘテロ乳酸発酵経路 5)ビフィズム経路 6)プロピオン酸経路 7)アセトン・ブタノール発酵経路 8)アルギニンデイミナーゼ経路
7-6 生成した還元型物質をどのように酸化型に戻すか
7-7 次章に向けて
章末問題
8章 微生物の代謝② ―プロトン駆動力を利用したATP合成―
8-1 第二のエネルギー獲得機構(プロトン[H+]駆動力を利用したATP合成)
8-2 H+駆動力を生成する代謝
1)呼吸鎖電子伝達系 2)硝酸呼吸 3)硫酸呼吸 4)アンモニア酸化微生物のエネルギー代謝 5)亜硝酸酸化微生物のエネルギー代謝
6)水素細菌のエネルギー代謝 7)硫黄酸化微生物のエネルギー代謝 8)鉄酸化微生物のエネルギー代謝 9)アナモックス細菌のエネルギー代謝 10)脱炭酸を伴うエネルギー代謝 11)メタン生成微生物のエネルギー代謝 12)光合成細菌による代謝(光合成細菌にラン藻を含めない)
8-3 クエン酸サイクル(異化代謝の中心的サイクル)
8-4 次章に向けて
章末問題
9章 微生物の代謝③ ―生体関連化合物の生合成にかかわる代謝・補充反応―
9-1 生体関連化合物の生合成にかかわる代謝
1)糖新生 2)アミノ酸生合成 3)脂質生合成 4)核酸生合成
9-2 補充反応(アナプレロティック反応)
9-3 次章に向けて
章末問題
10章 微生物の代謝④ ―物質生産―
10-1 微生物の産業利用の概要:DBTLサイクルの重要性
10-2 単一微生物による物質生産
1)アミノ酸生産 2)タンパク質や酵素の生産 3)抗生物質の生産
10-3 微生物叢による物質生産
1)日本酒醸造(伝統的発酵食品①) 2)黒酢醸造(伝統的発酵食品②)
10-4 次章に向けて
章末問題
11章 微生物の生態と元素循環
11-1 微生物の存在と代謝
11-2 微生物間の相互作用
1)同じ微生物間の相互作用 2)異なる微生物間の相互作用
11-3 地球規模での元素循環における微生物の役割
1)水素 2)炭素 3)窒素 4)硫黄 5)リン
11-4 次章に向けて
章末問題
12章 微生物の取り扱い
12-1 滅菌と無菌操作
1)滅菌および殺菌・除菌技術 2)無菌操作
12-2 微生物の培養
1)培地 2)抗生物質 3)培養 4)細胞の回収(集菌) 5)微生物の単離
12-3 微生物の保存
1)継代培養保存法 2)凍結保存法 3)凍結乾燥保存法
12-4 本書のまとめ
章末問題
索 引
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(2021年8月23日)
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