線維芽細胞を形質転換させる因子として同定されたサイトカインであるが,その後,種々の細胞に対する増殖抑制などの多彩な作用が見出されている.上皮がんに対しては,増殖抑制によるがん抑制作用を有する一方で,上皮間葉移行(EMT)や血管新生の誘導,腫瘍免疫応答の抑制などを介して,がん悪性化作用を有することが知られている.(実験医学増刊4312より)

がん幹細胞とは何者なのか? がんの「幹細胞性」を再定義する
可塑性と多様性のメカニズムを解明し、再発・転移の真の原因に迫る
解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
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