細胞や組織内のRNAの網羅的な挙動を調べるRNAシークエンシング(RNA-sequencing,RNA-seq)(Nagalakshmi U, et al:Science, 320:1344-1349, 2008)とよばれる手法が開発されてから早10年以上が経った.この間,もともとの方法である各mRNAの発現量を網羅的に調べるものから,miRNAなどのsmall RNAを網羅的にシークエンスするsmall RNA-seq,目的のタンパク質と相互作用するRNAを網羅的にシークエンスするCLIP-seq(Zhang C & Darnell RB:Nat Biotechnol, 29:607-614, 2011),単一細胞に由来するRNAを網羅的にシークエンスするsingle cell RNA-seq(Tang F, et al:Nat Methods, 6:377-382, 2009)など,多様な手法が次々に開発されてきた.
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