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位置情報をもつトランスクリプトーム解析を用いた研究の新展開

東京都立大学理学研究科生命科学専攻 野澤昌文

胞や組織内のRNAの網羅的な挙動を調べるRNAシークエンシング(RNA-sequencing,RNA-seq)(Nagalakshmi U, et al:Science, 320:1344-1349, 2008)とよばれる手法が開発されてから早10年以上が経った.この間,もともとの方法である各mRNAの発現量を網羅的に調べるものから,miRNAなどのsmall RNAを網羅的にシークエンスするsmall RNA-seq,目的のタンパク質と相互作用するRNAを網羅的にシークエンスするCLIP-seq(Zhang C & Darnell RB:Nat Biotechnol, 29:607-614, 2011),単一細胞に由来するRNAを網羅的にシークエンスするsingle cell RNA-seq(Tang F, et al:Nat Methods, 6:377-382, 2009)など,多様な手法が次々に開発されてきた.

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2020年5月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2020年5月号 Vol.38 No.4
GWASで複雑形質を解くぞ!
多因子疾患・形質のバイオロジーに挑む次世代のゲノム医科学

鎌谷洋一郎/企画
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