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なぜ老化が進みすぎるとがんができにくくなるのか?―DNAメチル化の変化が鉄代謝を介して増殖能を低下させる

金沢大学がん進展制御研究所 河野 晋

んは,すべての年齢において発生するが,年齢を重ねるとともに発生率は高くなる.それは,上皮細胞のもとである上皮幹細胞における変異の蓄積を発端として,がんが発生するためである.一方で,幹細胞は年齢とともに老化し増殖能が低下するため,発がんに拮抗すると考えられている.実際に,肺がん発生の頻度は,ある一定の年齢を超えると下がることが疫学的に報告されている.老化した幹細胞では,発がんの段階において一体何が起きているのであろうか.

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DOI:10.18958/7737-00004-0006021-00

2025年6月号掲載(5/20更新)

本記事の掲載号

実験医学 2025年6月号 Vol.43 No.9
特集1:フェロトーシス 鉄代謝と細胞死 鉄、脂質、レドックスが開くがん・老化の突破口/特集2:フローサイトメトリー革命 スペクトル方式で何が変わるのか?

諸石寿朗,清田 純,山本拓也/編/企画
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