めざせ実験の達人-トラブル回避のコツと最新キットで極める!
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めざせタンパク質定量と染色の達人
Question

Q23. 蛍光染色の感度が上がりません!

Answer
A.蛍光スキャナやUVトランスイルミネータの励起波長や検出波長,フィルタなどを変更してみよう
蛍光染色試薬の波長特性が,使用している検出機器に合っていない可能性がある.蛍光染色試薬の波長特性は製品によって多様であるため,検出機器や検出条件の最適化が必要である.
例えば,SYPRO Rubyは主要な励起波長のピークが2つ(280 nmと450 nm)あり,Deep Purpleは主要な励起波長のピークが1つ(528 nm)である.蛍光スキャナは450 nm付近や530 nm付近の励起レーザーを有したものが多いので,これらの励起波長レーザーを備えた蛍光スキャナによって検出する場合はどちらの試薬でもOK(ただし,530 nm付近の励起レーザーのみを有したものを使用する場合はDeep Purpleの方が感度の点でやや有利).
蛍光スキャナが使えなくて,UVトランスイルミネータとCCDカメラタイプイメージャーにて検出する場合は,至適励起波長から遠いので,Deep Purpleはあまり感度が良くない.一方,300 nm付近の励起波長を有するUVトランスイルミネータは一般的なので,この場合,SYPRO Rubyを使用した方が感度は高い(なお,検出用のフィルターはSYPRO Rubyの場合は618 nm付近のものを,Deep Purpleの場合は594 nm付近のものを使用する).バイオラッドのOrioleはUVトランスイルミネータの励起に適した試薬で,レーザー励起の蛍光スキャナは使えない.

Q22染色像にスジや斑点が…定量と染色のQ&A一覧へQ24 切り出せない

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プロフィール

森山先生
森山 達哉(Tatsuya Moriyama)
京都大学農学部食品工学科卒.同大学院農学研究科修士課程,博士課程ののち,京都大学食糧科学研究所助手 等を経て2005年に近畿大学農学部講師,2008年准教授.その間,1996年米国スタンフォード大学招聘研究員(1年間).毎日多くの元気な学生たちと一緒に,食品成分の生理機能性(特に脂質代謝への影響)と安全性(特にアレルゲン性)に関する研究を行っている.基礎研究だけでなく,社会の役に立つ「アウトプット」を意識した研究を進めています.
<著作>

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