19世紀の半ば過ぎPaul Langerhansによって膵臓に点在する島状の小器官が発見され,その後,それらの小器官はislet of Langerhans(膵ランゲルハンス島:膵島)と名付けられた.糖・脂質・タンパク質の代謝制御の中心となるインスリンは膵島内β細胞でつくられ,分泌される.β細胞は糖尿病の発症や進展に密接にかかわっていると同時に糖尿病の最も重要な治療標的細胞である.近年,さまざまな技術の導入によりβ細胞についての理解が格段に深まりつつある.本特集では,β細胞の研究の最近のトピックをとりあげ,それらの成果の臨床応用の可能性について議論する.
糖尿病発症の鍵となる膵β細胞.インスリン分泌の分子機構から最新のイメージング解析,それらの知見を元に展開する再生・移植医療まで,基礎研究と臨床応用が理想的に連携された最前線を紹介.
本号特集「代謝制御の鍵を握る膵β細胞」のSupplemental DataをオンラインコンテンツとしてPodcast配信しています.以下よりダウンロードして誌面と併せてご覧ください.
2010年5月20日公開本誌1349ページ,図1関連動画Kishimoto, T. et al.:EMBO J., 25:673-682, 2006
2010年5月20日公開本誌1349ページ,図1関連動画Takahashi, N. et al.:Science, 297:1349-1352, 2002
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