MRIに絶対強くなる撮像法のキホンQ&A〜撮像法の適応や見分け方など日頃の疑問に答えます!
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MRIに絶対強くなる撮像法のキホンQ&A

撮像法の適応や見分け方など日頃の疑問に答えます!

  • 山田哲久/監,扇 和之/編著
  • 2014年04月09日発行
  • A5判
  • 246ページ
  • ISBN 978-4-7581-1178-2
  • 定価:4,180円(本体3,800円+税)
  • 在庫:あり
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MRIにたくさんある撮像法,使い分けが知りたい!/この疾患にはCTとMRIどちらがよい?/造影は必要?/T1強調画像とT2強調画像はどう見分ける?など,本当に知りたかった,実践で即役立つテーマが満載!

目次

第0章 MRIの基礎について学ぼう!

1 “MRI”って何?

2 MRIとCTの違い~その利点,欠点

3 種々のMRI画像

4 種々のMRI撮像法

5 脂肪抑制画像(脂肪抑制法)

6 3T MRI装置

第1章 頭部

Q1 脳梗塞のMRI診断に重要なポイントとなる脳の vascular territoryについて教えてください.

Q2 MRIで脳病変の分布を表現するのに必須の知識である脳葉の解剖について教えてください.

Q3 頭部MRI横断像を解釈するうえで重要な,撮像の基準線について教えてください.

Q4 頭部 MR IにてGd造影剤が入っているかどうか(すなわち造影前の T 1強調画像か?造影後の T1強調画像か?)はどうやって見分けますか?

Q5 転移性脳腫瘍のMRIに造影は必要ですか?

Q6 中枢神経サルコイドーシスや中枢神経悪性リンパ腫のMRIにも造影は必要ですか?

Q7 髄膜炎のMRI診断に造影は有用ですか?

Q8 髄膜のGd異常増強像におけるDA型とPS型について教えてください.

Q9 拡散強調画像の適応は急性期脳梗塞を疑った時のみですか?

Q10 小さなラクナ梗塞が新しい病巣か古い病巣かをMRIで見分ける方法は(拡散強調画像以外にも)ありますか?

Q11 頭蓋内出血ではCTが優先されると思われますが,MRIも撮像すべきですか?

Q12 神経線維路を描出する手法であるfiber trackingについて教えてください.

第2章 脊椎・脊髄

Q13 椎間板はMRI上,どういうふうに見えますか?

Q14 椎体は MRI上,どういうふうに見えますか?その周辺構造を含めて教えてください.

Q15 脊椎 MRIの画像において,Gd造影剤が入っているかどうか(すなわち造影前の T1強調画像か?それとも造影後の T1強調画像か?)はどうやって見分けますか?

Q16 MRIは転移性脊椎腫瘍の評価に有用ですか? その際に造影は必要ですか? また他疾患との鑑別にも役立ちますか?

Q17 椎体圧迫骨折の鑑別診断にMRIは有用ですか?

Q18 MR myelographyとはどんな撮像法ですか?

Q19 脳脊髄液減少症 (いわゆる低髄液圧症候群)の評価に脊椎 MRIは有用ですか? その際に造影は必要ですか?

Q20 MRIは DSA( destructive spondyloarthropathy)の評価に有用ですか?

第3章 胸部

Q21 胸部領域におけるMRIの適応は?CTよりもMRIをオーダーした方がよいのはどのようなときですか?

Q22 心筋遅延造影とはどんな撮像法?

Q23 心臓シネMRIとはどんな撮像法?

Q24 心筋パフュージョンMRIとはどんな撮像法?

Q25 冠動脈(コロナリー)の評価にはMRAとCTではどちらがよいですか?

Q26 心臓MRIの左室短軸像を理解するのに重要な,“ブルズアイ表示(極座標表示)”について教えてください.

Q27 心臓MRIにおける vascular territoryの理解に重要な冠動脈の解剖(AHA分類)について教えてください.

Q28 心臓の腫瘤性疾患にMRIは有用ですか?

Q29 MRIが有用な心疾患は,虚血性疾患や腫瘤性疾患以外にどのようなものがありますか?

Q30 乳腺腫瘤の症例における MRIの適応は?また造影剤の使用,さらにはダイナミック MRIは必要ですか?

第4章 上腹部(肝・胆・膵)

Q31 上腹部のMRI画像において,T1強調画像とT2強調画像はどうやって見分けますか?

Q32 肝臓のMRI診断に必須知識である肝区域解剖について教えてください.

Q33 肝臓の腫瘤性病変で用いられるGd-EOB-DTPA(EOB・プリモビスト®)ってどんな造影剤ですか?

Q34 MRCPとはどんな検査法ですか?

Q35 MRCPはどのような時に適応となりますか?

Q36 MRCPとERCPとはどうやって使い分ければよいですか?

Q37 膵腫瘤性病変においてMRIはどういう有用性がありますか?

第5章 腎・副腎・尿管

Q38 腎臓のMRI診断に必須知識である前傍腎腔,腎周囲腔,後傍腎腔の解剖について教えてください.

Q39 腎臓のMRI検査の際に,造影剤の量を半分に減量するのはどうしてですか?

Q40 腎臓の皮質と髄質の区別がわかるのはどの強調画像ですか?そしてそれはどういう意味をもちますか?

Q41 MR urographyとはどんな検査法ですか?

Q42 MR urographyはどのようなときに適応となりますか?

Q43 in phase画像とout of phase画像って,どういう目的で撮っているんですか?

Q44 in phase画像とout of phase画像って,臨床的にどう役立つんですか?

第6章 男性骨盤・膀胱

Q45 前立腺疾患や膀胱疾患の評価には,MRIとCTではどちらが優れていますか?

Q46 前立腺癌や膀胱癌の MRI検査に造影は必要ですか?そしてそれはダイナミックMRIでやるべきですか?

Q47 前立腺癌のMRI検査は,前立腺生検の後にオーダーしても大丈夫ですか?

Q48 前立腺癌のMRIに拡散強調画像は必要ですか?

Q49 膀胱や前立腺などのMRI検査において,横断像のデータから冠状断像や矢状断像などのさまざまな断面を観察することは可能ですか?

第7章 女性骨盤

Q50 女性骨盤のMRIで(通常のGd造影剤による)造影を必要とするのはどのような場合ですか?

Q51 女性骨盤のMRIで特にダイナミックMRIを必要とするのはどのような場合ですか?

Q52 女性骨盤のMRIで一般にGd造影が必要でも施行できないのはどのような場合ですか?

Q53 子宮疾患の評価には,一般にMRIとCTではどちらがよいですか?

Q54 卵巣疾患の評価には,一般にMRIとCTではどちらがよいですか?

Q55 婦人科領域の腹部救急疾患が疑われた場合,まずはMRIとCTのどちらを選択すべきですか?

Q56 子宮外妊娠の診断にMRIは有効ですか?

Q57 卵巣腫瘤の茎捻転(卵巣捻転)はMRIでわかりますか?

Q58 腹部救急疾患の 1つである卵巣出血はどのように診断しますか?またどういう特徴がありますか?

Q59 MRIでの卵巣嚢胞性腫瘤の性状の見分け方とは?

Q60 妊娠中の MRIについて注意すべき点は?そしてどのようなときに胎児 MRIが適応となりますか?

Q61 卵巣のステンドグラス腫瘤とは?どのような疾患がステンドグラス腫瘤となりますか?

第8章 MRアンギオグラフィー (MRA)

Q62 MRAの撮像法には,どのような種類がありますか?

Q63 頭部においてMRAとCTAとはどのように使い分ければよいですか?

Q64 頸部のMRAでは一般に造影剤は使用するのでしょうか?またCTAとはどのように使い分ければよいですか?

Q65 躯幹部のMRAでは一般に造影剤は使用するのでしょうか?またどのような種類(撮像法)がありますか?

Q66 腎血管性高血圧の評価にMRAは有用ですか?また一般に造影剤は使用するのでしょうか?

Q67 ASO / PADの診断にはMRAとCTAのどちらを選択すればよいですか?

第1章『Q9 拡散強調画像の適応は急性期脳梗塞を疑った時のみですか?』より

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書評・感想
  • 実践的なMRI活用で定評のある扇和之先生が編著者となり,日本赤十字社医療センターの放射線科スタッフが執筆協力をしたMRI診断の入門書である.
    本書は大きく総論と各論から構成されている.総論は「MRIの基礎について学ぼう!」で,MRIの原理や撮像法が平易に述べられている.MRIは扇先生が編集の序で述べておられるように,画像の種類が多い,それぞれ何の画像かわかり難い,その画像がどのような意味をもつかわかり難い,読影にあたり所見の解釈が難しい,CTとの棲み分けがわかり難い,造影の適応がわかり難いなど,初心者にとってわかり難いことだらけである.そのようなMRIの勉強を始めるに当たり,いきなり分厚いMRIの専門書に取り組むと挫折することが多い.扇先生はMRIの原理や撮像法を意図的にあまり細部に立ち入ることなく,初心者にわかり易いように解説をしている.MRIの勉強の第一歩は,まずは平易に書かれたMRIの入門書を一冊読み切ることである.その点で,本書はMRIに詳しい扇先生が基本的な事項から最新の情報までを簡潔に説明している.また,略語の読み方をカタカナ書きで添えるなど,いかにも扇先生らしい痒いところまで行き届いた配慮が随所になされている.
    各論は頭部領域から女性骨盤までの臓器別章立てにMRアンギオグラフィーを加えた8章で構成されている.いずれの章も初心者が疑問に思うであろう設問を設定し,それに答える形で症例とシェーマを多用してわかり易く解説している.各論を読み進みながら総論で勉強したMRIの原理や撮像法を復習し,また各領域における代表的な臨床症例を学ぶことができる.
    したがって,本書はMRIをこれから学ぶ放射線診断レジデント,新しくMRI室に配属になった診療放射線技師,すでにMRI診療にかかわっているがMRIがわかり難くいつか勉強をしようと思っていた臨床医,これまでMRIの勉強にチャレンジしたが挫折した経験のある諸兄にとって恰好のMRI入門書である.まずは総論と各論を読み切ってMRIの勉強の足掛かりとして頂きたい.(福田国彦[東京慈恵会医科大学放射線医学講座])

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