「救急外来ドリル」掲載・2026年7月8日公開
アナフィラキシーの対応はアドレナリンの適切な投与が最も重要ですが,再発を防止するためには原因検索も忘れてはいけません.造影剤や抗菌薬などの明らかな抗原暴露があり,時間経過から考えても間違いない場合には,原因の同定は容易いですが,皮疹+αなどアナフィラキシー様症状を主訴に受診した患者の原因を同定することは意外に難しいものです.
「今までは大丈夫だったのですが…」
アナフィラキシーやアレルギーが疑われた患者さんがときに上記のように訴えることがあります.もちろん今まで問題のなかった食事や薬でもアレルギー症状が出現することもあるため,まずは食べたものや内服薬の影響を考えますが,併せて食材の鮮度や症状が出現した際の状況は確認するようにしましょう.ヒスタミン中毒,パンケーキ症候群,アニサキス,食物依存性運動誘発アナフィラキシーなどの可能性がありますからね.パンケーキ?アニサキス?って方はぜひ調べてみてください! 知らないと,患者さんの大好物を取り上げてしまいかねませんから.