第7回「精神症状で勝手に索引!」完全索引|Dr.ヤンデルの 勝手に索引作ります!

7

精神症状で勝手に索引! の完全索引

精神症状から身体疾患を見抜く

尾久守侑/著
内田裕之,國松淳和/監修

定価3,960円(本体3,600円+税10%) A5判 190頁 金芳堂

精神症状から身体疾患を見抜く

※本Web版では完全索引を掲載(本誌誌面では簡略版と解説を掲載しています)

市原のオリジナル索引

読み 項目 サブ項目 ページ
1にちが 1日が48時間のように感じる 117
AIUEO AIUEOTIPS ―― 18
意識障害の鑑別診断を考えるときに使用される――ですが、意識障害というよりは急性外因反応型の鑑別全体に汎用可能です 18
まずは―― 33
BPSD BPSDという概念自体が思考停止の申し子 149
LOH LOH(late onset hypogonadism)症候群 127
RLS RLSは夕方から夜間にかけて、特に眠気を感じるときに多く出現し、手や足がゾワゾワチクチクして入眠できないという訴え 87
Treatable Treatable Dementia ―― 6,123
「――を除外せよ」というパールは意思決定に寄与しない 143
あかしじ アカシジアの見抜き方 86
あくせい 悪性カタトニアは、カタトニア+自律神経症状と考えるとわかりやすい 46
あしがむ 「足がムズムズします」と訴える人は意外と少ない 86
あしから 足からお腹にかけて皮膚の表面に何百匹も寄生虫が這っている 31
あじそん アジソン病 125
あたまで 頭では塩とわかっているのに「醤油を取ってください」 79
あたまの 頭の血管がうねうね動いて気持ち悪い 31
あぱしー アパシーがうつ状態と思われることが多い 151
あぱしー アパシーは外界からの刺激に対して普通は起こる主観的な感情が生起されないこと 18
あるこー アルコール患者の精神神経症状 133
あるこー アルコール離脱症状 133
あれるぎ アレルギー物質のせいではないか 32
いかにも いかにも「そっち系」 7
いくらか いくら会社が多忙とか離婚問題を抱えているなどのストレス因があるからといって、街を歩いている健康人に心因性ジストニアが出現するなどということは考えにくい 57
いしきし 意識障害 ――がないものを身体因性ではないと即断するのは誤り 3
――の後からうつ状態 17
――の鑑別診断を考えるときに使用されるAIUEOTIPSですが、――というよりは急性外因反応型の鑑別全体に汎用可能です 18
――を切り取る 58
――を鑑別する 61
原因不明の―― 132
いそがし 「忙しいのにお宅の患者さんが来てるんですけど!」という趣旨をもう少し婉曲的にした内容の院内紹介を精神科にしたりする 51
いっしょ 一緒に来た人はお母さんによく似ているが、本物のお母さんではなく別人である 40
いったん いったんは精神症状を呈すなんらかの疾患というくくりで診ていた患者が、てんかん発作を起こしたとき 102
いってん 「一点の曇り」を見極め、「精神症状から身体疾患を見抜く」方法 iv
いっぱん 一般的な身体科の医師 「これは身体因が原因かも。調べないと」とスイッチが入るポイントは、「意識混濁」の有無 3
いっぽう 一方で、精神科医 これは身体因性の精神症状じゃないかと思う根拠は、「意識障害」の有無 3
いつもと いつもとは全然違うんです 14
いのあた 胃の辺りを宇宙艦隊にレーザーで攻撃されている 51
いままで 今までは紳士的だった人がひどいセクハラばかりするようになった 70
いよくて 意欲低下と自分でも理由がわからない希死念慮 126
いよくの 意欲の低下や希死念慮 5
うぇるに ウェルニッケ脳症 69,132
うたがう 疑う余地が全くないアルツハイマー型認知症に執拗な検査は不要 145
うたやじ 歌や時間が逆から流れているように聞こえる 117
うつがあ うつがあると思ったら躊躇せずに「死にたくなることはありますか」と聞いてください 142
うつじょ うつ状態 ――を切り取る 13
身体因性の――を鑑別する 14
身体因性に起こる――と、うつ病の――は同じなのか? 15
身体因性に出現する――を分類するのであれば、急性外因反応型/通過症候群クラスタと、脳局所精神症状群/内分泌精神症状群クラスタに分けられる 17
うつびょ うつ病らしい片鱗をつかむ 21
おこりっ 怒りっぽい人が余計に怒りっぽくなる 6
おさない 幼い頃お父さんから虐待を受けていた子どもが、大人になって同じような背格好の上司に怒られたとき、怒られているときの前後の記憶を後で失っているというような状況 66
おぼえら 覚えられなかったことを覚えている 67
かいしゃ 解釈モデルを尋ねる 13
かいしゃ 会社の上司にメールしているんですね、内容はまとまりますか? 141
かいじょ 「介助をしようとしたら腕をつかまれて離してくれなかった」といった色彩の言葉 71
かくせい 「覚醒度の低下」しか思い浮かばなかった人 59
かすいた 下垂体機能低下症 127
かぜです 風邪ですかね? 14
かたとに カタトニア ――(緊張病)とは何か? ということを、――を知らない人に説明するのはとても難しい 43
――であるとは認識できず、「なんだか気持ちが悪い意識障害だな」 43
――の初療は緊急性において悪性――と緊張病性NCSEの除外を念頭においてなされるべき 44
――を切り取る 44
――はバイタルサインの異常(D:Dysfunction of CNS)に引っかかってしまう 44
――じゃないか? と一度でも疑うことができれば、先ほどの「カタレプシー、常同症、命令自動、反響現象、無言症、昏迷」という症状たちがクリアにみえてきます 45
がっこう 学校の先生をママと呼んだことがある人 60
かっしょ 褐色細胞腫 ――のクリーゼ 122
―― 128
がんかぜ 眼窩前頭皮質に限局する脳梗塞 65
かんきょ 環境音の幻聴(要素性幻聴)や音楽性幻聴は、単独で統合失調症に出現することは少なく、まずは身体因から調べるべき 36
かんごし 看護師にいちいち怒鳴りつけ、不機嫌そうな態度で診察を受ける、中年の風邪を引いたサラリーマンを診たことがある人は多いと思います 7
かんじゃ 患者さんの訴えは、精神疾患のあるなしにかかわらずゆがめられて伝わる 51
きちのか 既知の感染症(ウイルス感染や、市中肺炎などのコモンな感染症を想定しています)に精神症状が出現したとき 112
きのうは 昨日は誰かお見舞いにきましたか? 64
きぶんし 気分症状を主体とした精神症状の多彩さ 124
きゅうせ 急性外因反応型 ――の経過と考えてよい症候性低ナトリウム血症の症例 5
――/通過症候群によるうつ状態 17
――の経過と考えて、鑑別はATUEOTIPSで行いましょう 24
きゅうせ 急性散在性脳脊髄炎(ADEM) 118
きゅうせ 急性脳症を起こすタイプの感染微生物は限られており 114
きょくざ 局在に対応した発作症状(単純部分発作)が精神症状にみえるものをpsychic seizure 94
ぎらんば ギランバレー症候群(GBS) 118
きんきゅ 緊急性の除外という観点からみたうつ病 19
くっきょ 屈曲点 34
くっきょ 屈曲というよりは断絶 35
くっしん クッシング症候群 124
くるまを 「車」を「インド」と言い間違える 79
けいか 経過(縦断像)と症状(横断像)からゲシュタルトを捉え、まず脳内で分類する 17
けいびな 軽微な意識障害 58
けっして 決して少なくない側頭葉てんかんの患者さんに上記の健忘が複数出現する 67
げりにこ 下痢に心当たりはありますか? 14
げんかく 幻覚妄想状態を鑑別する 30
げんかく 幻覚妄想状態を切り取る 28
げんかく 幻覚や妄想に目を奪われ、軽微な意識障害を見逃さないことが重要 28
けんこう 健康診断レベルの血液検査にせいぜい甲状腺機能が追加され、頭部CTを撮るくらいでしょう iv
げんしが 幻視が主訴の場合は身体因から考えるのが一般的 36
けんぼう 健忘症候群は、固定した症状として出現するだけでなく、時に通過症候群の症状として出現することもあります 6
こうNM 抗NMDA受容体 ――脳炎 8
――抗体脳炎は幻覚妄想状態で来院しうる病態ですが、亜急性に進行し中枢性の呼吸抑制をきたし死亡することがある疾患です 11
――脳炎の経過で悪性カタトニアといってよい状態像を示す患者がいる 46
――抗体脳炎 117
こういう こういうのが昔っから一番苦手なのよ 145
こうかる 高カルシウム血症性クリーゼ 122
こうきん 抗菌薬関連脳症(Antibiotics-Associated Encephalopathy:AAE) 115
こうけつ 高血糖高浸透圧症候群 122
こうじょ 甲状腺 ――クリーゼ 122
――機能亢進症 123
――機能低下症 123
こうれい 高齢者で多い幻視はレビー小体型認知症に伴う幻視 37
こうれい 高齢者で謎の体調不良で受診し、意識変容があるときは、発熱や局所感染の徴候がなくとも血液培養の適応 113
こうれい 高齢者認知機能低下セット 147
こうれい 高齢者は身体因性に妄想や幻覚が出現することが非常に多く 149
こうれい 高齢初発の躁状態はむしろ身体検索から始めるべき 26
ここにに ここに入院する前自分は3,000人以上いました 40
ごじしん ご自身としてはどうしてこんなに熱が続くのだと思いますか? 14
こるさこ コルサコフ症候群 69
これだけ 「これだけの受診歴があるのだし、身体疾患ではないのだろう」と最初思い込みそうになった 50
ざいごう 罪業的な色彩の強い言葉 20
さくねん 昨年大きな病気をされたんでしたっけ 64
さくわ 作話 時に――は「妄想」や「ふざけたことを言っている」と思われて精神科にいきなり紹介されることがあります 62
――を切り取る 63
――、というとまずコルサコフ症候群が頭に浮かぶ人 65
さっきへ さっき部屋の掃除に来た人は、見たこともない顔だけど、父だと思う 40
ざんぞう 残像をみている 164
じあぜぱ ジアゼパムを1A静注するだけで完全に回復する人も多く、見逃してはいけません 109
じこめん 自己免疫性てんかんを切り取る 101
じさつり 自殺リスクの高いうつ病 20
じさつり 自殺リスクの高いうつ病患者を帰宅させることは、大動脈解離に気がつかず、家に帰してしまうこととほぼ同じくらいまずい 20
ししょう 視床梗塞でも健忘が出現します 69
しつご 失語 「――の患者さんなんて一人も診たことはないし、ここは読み飛ばそうかな」と思った人にこそ、ぜひ読んでいただきたい項 75
――の原因となる二大疾患は脳血管障害と、変性疾患による認知症 76
――を切り取る 77
――かも、と思ったら脳血管障害診療のタイムマネジメントにまずは乗せて考える 81
しつりつ 失立失歩などの典型的な転換性の症状は、今日ほとんど見られない 7
しにたい 「死にたい」と言われたときは、具体的な方法を考えているかを尋ねましょう 142
しゃかい 社会的に地位が高い人がつまらないものを万引きして捕まった 70
じゅうよ 重要なのはもっと手前の、この質問をしようと思うかどうか 13
しょうて 焦点から火打ち石のようにパチッ、パチッと出現することがあり(実際に音はしません) 108
しょうぶ 勝負に負けています 108
じょせい 女性ホルモンと精神症状 127
しらすの しらすの目が怖い 117
しんいん 心因があるから心因性と決めつけてしまわない 88
しんけい 神経衰弱状態 ――を切り取る 49
――を鑑別する 52
しんたい 身体因性に不定愁訴様の症状が出現することはありますが(中略)、異常な解釈をすることはまずありません 32
しんたい 身体科外来にやってくる幻覚妄想状態の患者さんの多くは、身体の不調を感じて自分で受診する 30
しんたい 身体科病棟で急に躁状態になってしまう人 23
しんたい 身体疾患によって起こる精神症状 3
しんたい 身体疾患(脳の障害を含む)があると、転換性の症状が出現しやすくなるという現象を精神的加重といいます 7
しんりて 心理的な力動でCRPが持続高値になることはあり得ません 52
しんりょ 心療内科か精神科を受診するように iii
すうびょ 「数秒間だけ出現する高次脳機能障害」という症候を切り取る 94
すうふん 数分から数十分の間に情動が変化する 117
すてろい ステロイド内服中のうつ状態 17
すてろい ステロイド誘発性精神障害(CIPD)の、基本的な疫学を押さえることが重要! 137
すぴろの スピロノラクトンによる薬剤性SIADH(バゾプレシン分泌過剰症) 5
せいかく 性格の先鋭化、という現象 6
せいしん 精神科医的な謎の反射でとりあえずハロペリドールを点滴する……という意味不明の行動 101
せいしん 精神科病院には脳炎がそれなりの頻度で入院してくる 101
せいしん 精神疾患と間違えられるてんかん発作 93
せいしん 「精神疾患なのでは?」と思うきっかけの一つとして、自分の障害を自覚している様子がない、つまり病識がない、という点が挙げられる 56
せいしん 精神疾患よりも身体疾患が緊急度で上回ることがほとんどですが、うつ状態に関しては例外 19
せいしん 精神症状が前景に立つ例ではまずごく普通に単純ヘルペス脳炎を考え 119
せいしん 精神症状から内分泌疾患らしさを見抜く 120
せいしん 精神症状を呈してやってくる身体/神経疾患は、内科医と精神科医の間に落ちるポテンヒットのような存在です v
せいじん 成人成長ホルモン分泌不全症候群(成人GHD) 126
せいしん 精神的加重 7
ぜったい 絶対に知っておかなければならない 7
ぜんこう 前交通動脈破裂に伴うくも膜下出血 65
ぜんしん 全身性エリテマトーデスの治療中に起きたうつ状態 17
せんせい 「先生からも注意してもらえますか?」などと言われたら一度は考えましょう 72
ぜんとう 前頭側頭葉型認知症 74
そううつ 躁うつ混合状態との類似 123
ぞうごな 造語なのであちこちで使わないようにしましょう 35
そうじょ 躁状態 ――を切り取る 23
病棟で急に出現した――は、意識障害がはっきりしなくともまずは急性外因反応型と考えて鑑別を進めるべき 23
――を鑑別する 24
そっちけ そっち系の人ね 50
そのひと その人が自身の病的な状態に対してどういう体験をしているか 14
そのほん その本、集中して読めています? 頭に入ってきますか 141
たーにん ターニングポイントから入院相当の症状をきたすまでの経過がとても早い 35
だいいち 第一詩集 168
たいおん 体温って何? 83
たいしゅ 大酒家に出現した急性外因反応型の経過をみたら、ビタミンB群を測定しつつ補充し、振戦せん妄を考慮し、ベンゾジアゼピン系の投与を行い、頭部MRIを撮像しましょう 135
たいしゅ 大酒家の精神神経症状 132
だいじょ 「大丈夫?」と言おうとして「ズイジャーノ?」と言ってしまう 79
だいぶま 「だいぶ前から認知機能が低下」している人の原因が薬剤であると見抜くのは意外と難易度が高く 147
たすけて 「助けてくれー!」などと叫んだりしている患者さん 28
だっぽう 脱法ハーブ 46
だつよく 脱抑制 ――を切り取る 70
――を切り取ることができれば初期に診断できる可能性が高くなります 74
たとえば 例えばその日初めてその患者に会う研修生などを指して、「彼に昨日会いませんでしたか?」と尋ねて「ああ、ああ、彼には昨日会いましたよ」などといった反応 64
だまして 騙しているつもりはないけれども、事実と違うことを言っている、しかも、その背景には記憶障害がある 63
たんじゅ 単純ヘルペス脳炎 119
だんせい 男性更年期 127
ちかくに 近くにある工場の化学物質が関係している 32
ちょくせ 直接運動している筋に触れることが有用 88
ちょくせ 直接ベッドサイドで「気分の落ち込みはありますか」 141
ついせん つい先月までバリバリに働いていた人が急に統合失調症を発症して激しい幻覚妄想状態を呈することは普通はなく 35
つうかし 通過症候群という概念 4
つうじょ 通常であれば適応できていたイベントに対応できずに転換症状を引き起こす 7
ていけっ 低血糖性昏睡 122
ていなと 低ナトリウム血症 ――による経過 5
――を急激に補正すると出現する脳症 133
てきどな 適度な独善 161
てんかん てんかん ――は切り分け方の種類が多く 93
――には、ある脳の一点から電気的な興奮が始まり脳全体に広がっていく焦点性――と、脳全体が同時に興奮する全般性――があります 93
――発作様の症状を示すものの、原因として心理学的な背景が示唆されるものをPNES 100
――を疑ったときに脳波をとる 107
――を疑って脳波をとるときに重要なのは、賦活試験を必ず行うということ 108
どういう どういう体験をしているかという軸 14
どういう どういうときに脳波をとりますか? 106
どうかん どう考えても統合失調症としか言いようがない患者全例に腰椎穿刺をしたり、専門機関になんたら抗体を提出したりすることは無意味であるどころか有害 iv
とうごう 統合失調症かどうかということに身体的緊急性はなく、最後にわかればよい 28
どうして どうして癌だと思うんでしょうか 21
とうにょ 糖尿病性ケトアシドーシス 122
とうぶが 頭部外傷後に出現したうつ状態 17
どうよう 「動揺する」という挙動、振る舞いから意識障害を疑う 60
とくにに 特に入院環境において医療者がすべき行為をなぜかしている、ということが症状に気づくきっかけになる 72
とくにひ 特に非行に走ったわけでもないのに2年生あたりから急に成績が落ち始めた 34
とつぜん 突然出現する場にそぐわない不安、恐怖の発作 95
ないかい 内科医の立場から。この「立場から」という言葉が私は嫌いで 163
ないそく 内側側頭葉てんかんは主な発作がけいれんのない意識減損を伴う発作(複雑部分発作)であることが多く 67
ないぶん 内分泌 ――疾患に伴ううつ状態 18
――疾患では、障害される――腺の種類によらず、気分の障害、欲動の障害、個々の基本的欲動の変化などが出現し、これをBleulerは――精神症状群と言いました 121
――疾患では一般的に、うつ病によく似た気分や欲動の問題が出現するものの、罪業感や微小妄想などの悲哀の色彩が薄い 121
――精神症状群に当てはまる症状のときは必ず検査を提出する 125
――精神症状群+記銘力低下、という臨床家によるゲシュタルト 126
ながいの 長いのをお互い持って叩いたりすることなんですが 80
なぜない なぜ泣いているのかを問うても、「わからない」と言って泣く 115
なにかと なにかと話題の抗NMDA受容体抗体脳炎 34
なにもな 何もないはずなのに急にゴムの焼け焦げるような変な匂いが一瞬することがある 31
なんちょ 難聴に伴って出現する音楽性幻聴 36
なんとし 何としても即日精神科医に紹介すべき 20
なんのき 何のきっかけもなく出現したうつ状態は、身体因性が疑わしいのか? 15
にちじょ 日常診療でできる健忘の診察 63
にどとし 二度と失語のことなど学びたくないと思わせるのに十分なエグい暗記物 76
にほんじ 日本人でターリー好きの約8割はナルシストという統計を確か夢で見たことがあります 161
にんちき 認知機能低下+パーキンソニズム 146
にんちき 認知機能低下をきたした高齢者をみたら、撮らずに迂回するよりも、あまり深く考えず機械的に頭部画像検査に進みましょう 145
ねている 寝ている間にFBIに新型の殺戮兵器を胸に植え込まれ、毎日胸の痛みで目が覚める。除去手術をしてほしい 31
ねんえき 粘液水腫性クリーゼ 122
のうしょ 脳症なので髄液中に病原微生物は検出されず 114
のうのあ 脳のある部分が障害されたときに出現する症状を巣症状と言います 5
のうのけっかん 脳の血管が揺れている感覚がある 39
のうのげんきょく 脳の限局性の障害に伴ううつ状態 18
のうもし 脳も神経もないので何も考えられません 39
のーとに ノートに妄想めいたアニメのストーリー 8
はいけっ 敗血症関連脳症(Sepsis-Associated Encephalopathy:SAE) 113
ばいよう 「培養をとらずに広域抗菌薬」、「ウイルス感染に第3世代セフェムの内服」レベルの診療が横行しているという事実 10
はっきり 「はっきり言ってつまらない」としか言いようがない状況が、勉強開始5分程度で出現 106
ぱにっく パニック障害と誤診されることがたまにある 128
ばらつき ばらつきがありすぎですね 138
はをみが 歯を磨こうとして口元にブラシをやったときに右手をピクっとさせて歯ブラシを落とした 89
ひけいれ 非けいれん性てんかん重積(NCSE)の除外 109
びじゅう 「鼻汁や咽頭痛がない咳」というプレゼンテーションは、風邪というprimary suspectについた一点の曇り iv
びっかー ビッカースタッフ脳幹脳炎(BBE) 118
ひとつの 一つ質問をするたびに家人のほうを見たり(head turning sign) 145
びょうし 「病識がない」ことを特徴とする神経疾患 57
びょうて 病的酩酊 131
びょうて 病的酩酊は、初診時の状態像だけでは振戦せん妄と区別がつかないことも多い 131
びょうと 病棟では、スタッフに性的に逸脱した発言などをして気づかれる 24
ふあんい 不安、イライラ、焦燥感、易刺激性、多弁、多動 123
ふあんし 不安焦燥やうつを呈す高齢者に心因を探せばいくらでも出てくるのが普通 150
ふぃっし フィッシャー症候群(FS) 118
ぶきみだ 不気味だと思った 46
ふくじん 副腎クリーゼ 122
ふていし 不定愁訴の原因は、心理的な問題だけではない 48
ぷれぜん プレゼンテーションと実態に解離がある病態を、「ねじれの病態」と勝手に命名しています iii
へんずつ 片頭痛やてんかん、TIAなどの器質因が背景にある 66
へんなせ 「変な精神症状(or意識障害)+四肢or眼の周りor口の周りのピクつき」をみたらNCSEを疑いましょう 110
へんなに 「変な匂いがする」と幻嗅だけを訴える場合はまれで、身体因性を考えるべき 37
ほうしゃ 放射能が原因だと思う 32
ほとんど ほとんどの医師がみたことのないようなまれな病気が原因だとなぜか確信しているパターン 32
ほとんど ほとんどの膠原病はCRPが陽性になりますが、SLEでは陰性になることも多く、考慮しなければなりません 52
ほんとう 本当は病院にずっと入院していたのに「昨日は働きに出ていましたよ、忙しくって昼食も食べられませんでした」などと言います 64
まさかこ 「まさか高次脳機能障害とは思いもしない、そんな人が来るとは全く思っていない」状態 56
まったん 末端肥大症 126
まひした 麻痺した手や足を、「私の手ではない」、「他人の手です」と主張したり 85
まるでべ 「まるで別人のように」、「前はあんな人じゃなかったのに」、「人が変わったようだ」というキーワードが聴取できれば脱抑制を考え 73
まんせい 「慢性的にアルコールを一定量以上飲んでいる人間の脳」に起こる病態 131
みのおき 身の置き所がない 87
みんなで みんなで力を合わせて綱を引きます 80
むかしよ 昔嫁をいじめていたことがあって、そのときの罰で下痢をしているんだと思います 14
むねがい 「胸が痛い」という知覚は正常ですが、その胸痛に対する解釈が異常 31
もうこの もうこの時点で負けています 107
もしかし もしかしてこの世界全部がスパイクでは……」というような謎の気分 107
やたらと やたらと家の中を歩きまわりたくなる 87
ゆうじさ 有事再診という名の強制終診 iii
よめがだ 嫁が黙って家の米やら野菜やらを盗んでいくんです 41
よやくが 予約外や救急外来に現れる、主訴も不明で、ただひたすら妄想的な話をして帰って行くだけ、という患者さん 32
らいんま ラインマーカーを引く 166
りんご りんご りぇんご 78
りんぐぉ 78
り、んごー 78
り、ん……ご 78
みんご 79
りんしょ 臨床上一番困るのはSLEに伴う精神症状(NPSLE)との鑑別 139
れいわ レイワ レイサ 79
れじおね レジオネラ、マイコプラズマ、クラミドフィラなどによる非定型肺炎ではしばしば肺外症状を認めることがあり、中枢神経症状もその一つ 115
わけのわ 「わけのわからないことを言っている」≠幻覚妄想状態です 28
わずかな わずかな量のアルコールによっても誘発されうるというのがポイント 131
わすれて 忘れてはいけないのは覚醒剤などの薬物の使用歴 36

著者プロフィール

市原 真(Shin Ichihara)
JA北海道厚生連 札幌厚生病院病理診断科 主任部長
twitter:
@Dr_yandel
略  歴:
2003年 北海道大学医学部卒業,2007年3月 北海道大学大学院医学研究科 分子細胞病理学博士課程修了・医学博士
所属学会:
日本病理学会(病理専門医,病理専門医研修指導医,学術評議員・社会への情報発信委員会委員),日本臨床細胞学会(細胞診専門医),日本臨床検査医学会(臨床検査管理医),日本超音波医学会(キャリア支援・ダイバーシティ推進委員会WG),日本デジタルパソロジー研究会(広報委員長)
本記事の関連書籍

精神症状から身体疾患を見抜く

尾久守侑/著
内田裕之,國松淳和/監修