Nature Biotechnology誌が2005年の11月号に1,000ドルゲノム解析をめざす技術や装置に関する記事を掲載した.そこで最も有望な技術として紹介されたのは,以前紹介した454 Life Sciences社が開発したPicotiter plateとPyrosequenceを用いた技術である(バイオテクノロジージャーナル2005年11-12月号).すでに,Roche社により商品化され学会の展示会などで紹介されているので,ご覧になった方も多いと思う.この装置と並んで紹介されたのが,ハーバード大学のGeorge M. Churchらが開発したPolony シークエンス法である.Church氏はこの記事が不満だったらしく,2006年の2月号でその記事の間違いを指摘している.彼らは,454 Life Sciences社のシークエンサーがSanger法よりもコストが1/100であるというのは間違いであり,同程度の精度でのシークエンスではほとんど差がないと主張している.一方,彼らのPolonyシークエンス法では,コストが1kb当たり0.08$であり,1/10倍程のコストダウンに成功していると書いている.