スマホで読める実験医学
550円

複雑な絨毛構造をもつ小腸上皮が有害な刺激を感知する機構の解明

Topological segregation of stress sensors along the gut crypt–villus axis
Touhara KK, et al:Nature, 640:732-742(2025)
東原幸起
Kouki K Touhara:Department of Physiology, University of California San Francisco(カリフォルニア大学サンフランシスコ生理学部)
10.18958/7737-00003-0006037-00

腸は体内に取り込まれた刺激物や有害物質を感知し,適切な生理応答を行うが,その感覚メカニズムは不明である.われわれは,複雑な絨毛構造をもつ小腸上皮に存在する腸クロム親和性細胞(EC細胞)が,存在する場所によって特異的な刺激を感知し,異なる神経伝達物質を用いて腸神経へ信号を送ることを発見した.本研究は小腸粘膜の保護機構の理解に知見を提供するものである.

この記事は有料記事です

(残り約5,000文字)

  • 【スマホで読める実験医学】複雑な絨毛構造をもつ小腸上皮が有害な刺激を感知する機構の解明
    550円