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【スマホで読める実験医学】中枢神経系の脂質恒常性とその破綻による疾患発症
550円
中枢神経系組織は,神経細胞に加え,グリア細胞や血管系細胞などの多様な細胞種によって構成されている.近年,種々オミクス手法が普及し,脳の生理・病態を理解するうえで強力な研究アプローチとなっている.その一方で,4万種を超える多様な「脂質」については,生理・病態時にどのように変容するのか,またその変化はどのような生物学的意義をもつのかという点がいまだ手付かずの状態である.本稿では,脳内の脂質の“量”と“質”の維持機構について,特にミクログリアの脂質代謝異常と疾患のかかわりという観点から,近年の知見を交えて紹介する.
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