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ミクログリア多様性と筋萎縮性側索硬化症病態:免疫系とミクログリアの連関の可能性

Microglial heterogeneity in amyotrophic lateral sclerosis
小峯 起,山中宏二
Okiru Komine/Koji Yamanaka:名古屋大学環境医学研究所病態神経科学分野
10.18958/7805-00001-0006165-00

近年の解析技術の発展により,かつては一様な細胞集団と捉えられてきたミクログリアが,実際には高度な多様性を有し,機能的に異なる複数の亜集団から構成されていることが明らかとなってきた.これらの亜集団は,組織環境や神経病態に応じて柔軟に再編成され,多様な機能を発揮する可能性が示唆されている.本稿では,神経変性疾患である筋萎縮性側索硬化症におけるミクログリアの機能に焦点を当て,ミクログリアの多様性および近年注目されている疾患関連ミクログリアの意義と役割,さらに全身免疫環境との連関の可能性について論じる.

ミクログリア,筋萎縮性側索硬化症,疾患関連ミクログリア,免疫系,多様性

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