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【スマホで読める実験医学】脂肪組織から分泌されるエクサカインTGF-β2の機能的意義
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脂肪組織から分泌されるエクサカインTGF-β2の機能的意義
Functional significance of the exerkine TGF-β2 secreted from adipose tissue
10.18958/7833-00001-0006188-00
Akane Takayanagi 1）/Hirokazu Takahashi 2）：佐賀大学大学院医学系研究科博士課程1）/佐賀大学医学部内科学講座肝臓・糖尿病・内分泌内科2）
近年，肥満や糖尿病など代謝疾患の増加が深刻化し，その予防・治療において運動の分子メカニズム解明が注目されている．運動は骨格筋由来乳酸を介して脂肪細胞のGPR（Gタンパク質共役受容体）81-cAMP-PKA（プロテインキナーゼA）経路を活性化し，TGF-β（形質転換成長因子β）2発現を促進，糖・脂質代謝を改善する．また交感神経刺激やエピゲノム再編成，血管新生を通じて白色脂肪細胞を熱産生能をもつベージュ脂肪細胞へ変化させる．これらの知見は運動困難者にも応用可能な新規治療法開発へつながる可能性を示す．
運動，肥満，脂肪細胞，TGF-β2，ベージュ脂肪細胞
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