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固形がんを標的とするiPSC由来T細胞療法の最前線

Frontiers of iPSC-derived T cell therapy for solid tumors
10.18958/7863-00001-0006241-00
石井 翠,安藤美樹
Midori Ishii/Miki Ando:順天堂大学大学院医学研究科血液学講座

iPS細胞(induced pluripotent stem cell:iPSC)由来T細胞は,安定製造・多重遺伝子改変を可能とする次世代免疫細胞であり,固形がん治療の新たな戦略として注目される.近年,複数の遺伝子編集を組み込んだT細胞療法の研究開発が進み,腫瘍局所での持続的免疫応答を可能にしつつある.われわれの研究グループは,Ewing肉腫,子宮頸がん,小細胞肺がんなどの難治性がんを対象としたiPSC由来T細胞療法を開発し,腫瘍抗原特異的で,かつ持続的な抗腫瘍効果を示すことを証明した.基礎から臨床への橋渡し研究が進む現在,iPSC由来T細胞は再生医学と免疫細胞療法を融合する革新的プラットフォームとして期待される.

iPS細胞(iPSC),“off-the-shelf” T細胞,腫瘍特異的CTL,armored T細胞

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