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スペイン,バルセロナのInstitut de Biologia Evolutivaに留学しております,長畑洋佑と申します.京都大学医学部を卒業した後,多くの同級生と同じように,病院で2年間の初期臨床研修と3年間の専門医(血液内科)の研修を積み,大学院に進学しました.臨床研究の論文も書きましたし,進学当時は,再び病院で血液内科医として働くことになるのだろうと思っていました(遅くとも,この原稿を書いている2026年までには).大学院では,高折晃史先生と河本宏先生のご指導のもと,血液細胞分化と白血病の関連などを研究し,「いつか留学をして,血液細胞や白血病のことをより深く学びたいな.英語も勉強しなければ」と思っていましたが,まさか,進化学を学ぶために留学するとは,そして,スペイン語が必要になるとは思ってもみませんでした.この留学のきっかけは,5年ほど前に,河本宏先生の助言で,血液細胞の進化を考えるようになったことです.ホヤを調べることから始まり,注目していたCEBPαの相同遺伝子がどこまで保存されているかを調べるうちに,単細胞生物のCapsaspora owczarzakiにまで研究対象が広がっていました.このC. owczarzakiのゲノムを解読したのが,留学先のIñaki Ruiz Trillo教授です.一度,本格的に進化学を学んでみたいと思うようになり,C. owczarzakiの研究でお世話になっていた県立広島大学の菅裕先生のご紹介と日本学術振興会のご支援もあって,留学に至りました.
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