スマホで読める実験医学
550円

アルツハイマー病の性差の分子基盤

Molecular basis of sex differences in Alzheimer’s disease
10.18958/7997-00001-0006608-00
溝上顕子,兼松 隆
Akiko Mizokami1)/Takashi Kanematsu2):九州大学大学院歯学研究院OBT研究センター1)/九州大学大学院歯学研究院口腔機能分子科学分野2)

アルツハイマー病(AD)は女性に多く発症することが知られているが,その分子基盤は十分に理解されていない.本稿では,脳の免疫細胞であるミクログリアに着目し,男性ホルモン(テストステロン)によるAD病態における「男性側の保護機構」という視点からADの性差メカニズムを概説する.われわれは,テストステロンが細胞膜受容体GPRC6Aを介してオートファジー系を活性化し,アミロイドβの除去を促進すること,さらにmiRNAを介して炎症応答を抑制することを見出した.性差を比較することではじめて見えてくる病態制御機構解明の可能性を紹介する.

アルツハイマー病,テストステロン,ミクログリア,オートファジー

この記事は有料記事です

(残り約7,600文字)

  • 【スマホで読める実験医学】アルツハイマー病の性差の分子基盤
    550円