スマホで読める実験医学
550円

性差が規定する変形性膝関節症の分子機構

Sexual dimorphism in molecular landscape of osteoarthritis
10.18958/7997-00001-0006609-00
飯島弘貴
Hirotaka Iijima:ハーバード医科大学院リハビリテーション医学講座

変形性膝関節症は加齢性疾患であると同時に顕著な性差を示し,特に閉経後女性で有病率が増加することから,内分泌変化の関与が示唆されている.しかし,閉経モデル動物として従来から用いられてきた卵巣摘出モデルは急激な性ホルモン変化を誘導するため,自然閉経に伴う緩徐な内分泌変化を再現できないという限界を有する.本稿では,われわれらが確立した自然閉経モデルを用いた研究を概説し,加齢に伴う内分泌系の再編成が関節恒常性を破綻させる分子機構について概説する.さらに,本稿では性差を静的な生物学的属性ではなく,内分泌状態に依存して変化する動的生物学的変数として捉える新たな概念的枠組みを提案する.

性差,変形性関節症,性ホルモン,自然閉経モデル,分子機構

この記事は有料記事です

(残り約9,100文字)

  • 【スマホで読める実験医学】性差が規定する変形性膝関節症の分子機構
    550円