ヒトの腸管内には膨大な数の細菌群(おおよそ100兆個以上,重さにして1.5kg)が生息しており,これらを総称して腸内細菌叢とよぶ.大腸は嫌気的な環境下であることから,これら細菌群が増殖するのに非常に適した環境であり,近年では宿主の恒常性維持と密接に関連している.