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N型糖鎖の脱離で活性化する転写因子

岐阜大学 生命の鎖統合研究センター(G-CHAIN) 木塚康彦

鎖の付加は最も豊富な翻訳後修飾である.タンパク質上の糖鎖構造はきわめて複雑であり,あるときには疾患や細胞種のマーカーになる.筆者を含めた糖鎖生物学の研究者は,「この糖鎖が付加されるとこのタンパク質の機能はどう変わるか」,「どのようにタンパク質の機能を糖鎖が制御しているのか」,そればかりを考えて日々糖鎖と格闘している.そんな中,糖鎖をタンパク質から脱離することによって転写因子が活性化されるという驚くべき報告がなされた(Lehrbach NJ, et al:Cell, 177:737-750, 2019).

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2019年8月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2019年8月号 Vol.37 No.13
最も修復しにくい臓器 中枢神経を再生せよ!
炎症・グリア・臓器の連環が織りなすメカニズムから機能回復に挑む

山下俊英/企画
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