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グルタミントランスポーターの謎

金沢大学がん進展制御研究所 河野 晋

ルタミンは非必須アミノ酸にもかかわらず,ほとんどの哺乳動物細胞は培養液に高濃度のグルタミンが含まれる環境でないと,増殖はおろか生存すらできない.細胞内におけるグルタミンは,プリン・ピリミジン塩基合成における窒素供与体であり,その代謝物であるグルタミン酸はグルタチオン合成に利用される.加えて,最終産物であるα-ケトグルタル酸はヒストン脱メチル化酵素の活性に必要であると同時に,TCA回路の主要な炭素源として利用されることから,グルタミンが細胞内代謝の中心であることは明白である.とりわけ,がん細胞では,好気的解糖によりグルコース由来のピルビン酸のTCA回路への流入が低下していることから,その維持に対するグルタミンの重要性は高い.しかしながら,グルタミン代謝に対する理解が深まりつつあるものの,ミトコンドリアのグルタミントランスポーターは依然同定されていなかった.

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2020年4月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2020年4月号 Vol.38 No.6
DOHaD—われわれの健康と疾患リスクは胎生期・発達期の環境でどこまで決まるのか?

小川佳宏,伊東宏晃/企画
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