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ナトリウムチャネルの開状態→不活性化の構造変化が見えた!

自治医科大学医学部生理学講座 統合生理学部門 中條浩一

経細胞や筋細胞などの興奮性細胞では,電気的なシグナルとして活動電位が用いられる.活動電位の発生において最も重要なイオンチャネルと言えるのが電位依存性ナトリウム(NaV)チャネルである.一般的にイオンチャネルは開閉のゲートを備えており,脱分極などの刺激によりイオンを通さない“閉状態”からイオンを通す“開状態”に移行する.さらにNaVチャネルの場合は,“開状態”から“不活性化状態”へとすみやかに移行する.“不活性化状態”の間はイオンを通さず,さらに刺激が来ても“開状態”に入ることができない.このNaVチャネルの不活性化により,細胞は一定時間活動電位を発生しない“不応期”とよばれる状態に入る.不応期は活動電位の安定的な発生や一方向性伝播に必要であり,生理学的にきわめて重要なしくみである.

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2021年12月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2021年12月号 Vol.39 No.19
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