自己免疫疾患は,遺伝因子と環境因子によって発症する.自己免疫疾患である1型糖尿病の発症率はこの30年間で増加し続けており,中国では発症率が以前の2倍に増加している.2型糖尿病の環境因子は肥満や運動不足が有名だが,1型糖尿病を増加させている環境因子にはいまだ不明な点が多い.私自身,1型糖尿病患者さんに「何かが悪かったから病気になったのですか?」と聞かれても,「不幸な事故と思うしかありません」としかお返事できず,根本的な治療どころか原因すらわかっていない現状がとても悲しい.
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DOI:10.18958/7189-00004-0000382-00