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機械刺激受容チャネルPiezoによる中心体制御

東京大学理学系研究科 杉村 薫

覚の分子実体であるPiezoを発見した業績により,Ardem Patapoutian博士が2021年のノーベル生理学・医学賞を受賞したことが記憶に新しい読者も多いだろう.Piezo1/2は細胞膜に局在するCa2+透過性イオンチャネルで,せん断応力や細胞膜伸展などの機械刺激を受容し,神経細胞分化や心臓発生,血圧調節など,個体の発生と恒常性維持のさまざまな局面で重要な役割を担うことが知られている.今回,Piezo1/2が細胞の「表面」に加えて,細胞の「中」でも働くことが示唆された(David L, et al:Proc Natl Acad Sci U S A, 120:e2213846120, 2023).

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DOI:10.18958/7281-00004-0000495-00

2023年6月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2023年6月号 Vol.41 No.9
全身をつなぐ粘膜免疫のエコシステム
微生物の「共生」と「排除」を両立するしくみを解明し、疾患制御に挑む

鎌田信彦/企画
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