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グルタミンアナログは膵がん治療の救世主となるか?

金沢大学がん進展制御研究所 河野 晋

ルタミンはグルコースと並んで細胞内の主要な炭素源として利用される.グルタミンは炭素源としてTCA回路で利用されると同時に,窒素源としてもヘキソサミン,核酸,アミノ酸代謝に利用される.主な経路として,グルタミンはグルタミナーゼ(GLS)により加水分解されグルタミン酸に変換後,グルタミン酸デヒドロゲナーゼ(GDH)あるいはトランスアミナーゼ(GOT)によりTCA回路を構成するαケトグルタル酸に代謝される.がん細胞ではαケトグルタル酸の50%以上がグルタミンに由来するとも報告されていることから,その代謝的重要性が指摘されている.

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DOI:10.18958/7485-00004-0001418-00

2024年5月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2024年5月号 Vol.42 No.8
次のパンデミックに備えた新しい感染症研究
みんなで連携し、迅速に研究し、成果を社会に還元する

佐藤 佳/企画
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