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マウスはラットに「変身」するのか?―胚盤胞補完法によりつくられたラットの神経をもつマウス

東京大学医科学研究所幹細胞治療研究センター 小林俊寛

野圭吾氏のサスペンス小説『変身』では,他人の脳の一部を移植された主人公の性格が徐々に移植された脳のドナーに支配され変容していく様が描かれている.では実際に異なる動物種の脳,あるいはその一部をもつ動物が存在したら,その神経回路はどのように形成され,それがどのような影響を及ぼすだろう? これらの疑問にヒントもたらす可能性のあるモデルとして,マウスとラットの異種間キメラを用いた研究がCell誌に2報掲載された(Huang J, et al:Cell, 187:2129-2142.e17, 2024/Throesch BT, et al:Cell, 187:2143-2157.e15, 2024).

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DOI:10.18958/7539-00004-0001726-00

2024年10月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2024年10月号 Vol.42 No.16
神経から免疫で炎症性疾患を治す!
Neurogenic Inflammationの制御

村上正晃/企画
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