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STING炎症シグナルの終結分子機構新規細胞内分解システムの発見

STING signalling is terminated through ESCRT-dependent microautophagy of vesicles originating from recycling endosomes
Kuchitsu Y, et al:Nat Cell Biol, 25:453-466, 2023
田口友彦,朽津芳彦
Tomohiko Taguchi/Yoshihiko Kuchitsu:Graduate School of Life Sciences, Tohoku University(東北大学大学院生命科学研究科)
10.18958/7309-00003-0000547-00

DNAウイルスに感染すると,自然免疫応答経路の1つであるSTING経路が活性化して炎症が誘導されるが,炎症がどのように終結するかはわかっていなかった.今回,われわれは細胞小器官リソソームが,活性化状態にあるSTINGを直接内包化して分解すること,また,本内包化プロセスの破綻が,炎症の持続を引き起こすことを明らかにした.

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