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改変型ファージ療法:合成改変技術と社会実装への展望

Engineered phage therapy: Synthetic engineering platform and prospects for clinical implementation
坂本一志,岩谷 駿,安藤弘樹
Kazuyuki Sakamoto/Shun Iwatani/Hiroki Ando:株式会社Arrowsmith
10.18958/7801-00001-0006138-00)

ファージ療法の再評価が進むなか,野生型ファージの機能性を補う手段として,合成生物学に基づく改変技術が注目されている.宿主域や安定性,その他機能性を設計することが可能になりつつある一方で,臨床応用には安全性・有効性の臨床的意義を実証することに加え,製造体制や取得データを含めた品質管理,規制対応といった複合的な整備が求められる.本稿では,われわれの合成改変法と改変型ファージの紹介に加え,社会実装を見据えた課題と今後の展望を論じる.

改変型ファージ,ファージ療法(ファージセラピー),合成改変法,細菌感染症

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