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【スマホで読める実験医学】糖鎖のがん関連変異を標的にした新規前立腺がん診断補助検査:S2,3PSA%着想から保険収載まで
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前立腺特異抗原(prostate specific antigen:PSA)は前立腺がんの診療に広く使用されているが,診断における特異度の低さが大きな問題であり,PSAを凌駕する前立腺腫瘍マーカーの開発が待たれていた.PSAにはN-glycosylation siteが存在するため,そのがん関連変異を標的にすれば,革新的前立腺がん診断法が実現するのではないかと筆者は考えた.PSAのN-glycan末端の構造が,がん化の過程でsialic acid α2,6galactoseからsialic acid α2,3galactoseに変化することを発見し,sialic acid α2,3galactose構造を標的にして,マイクロキャピラリー電気泳動法を基盤とした新規前立腺がん体外診断薬(S2,3PSA%)を開発した.S2,3PSA%は薬事承認を経て,着想から27年後の2024年2月に糖鎖を標的にした唯一の前立腺がん診断補助検査として保険収載され,臨床現場で広く使用されている.
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【スマホで読める実験医学】糖鎖のがん関連変異を標的にした新規前立腺がん診断補助検査:S2,3PSA%着想から保険収載まで
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