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N-グライコプロテオミクス:糖タンパク質の種類・糖鎖修飾部位・部位ごとの糖鎖の網羅的解析法

N-Glycoproteomics: Comprehensive analysis of glycoproteins, glycosylated sites, and site-resolved glycoforms
10.18958/7929-00001-0006324-00
梶 裕之
Hiroyuki Kaji:名古屋大学糖鎖生命コア研究所

グライコプロテオミクスは,どのタンパク質のどの部位に,どのような糖鎖が付加されているか,を網羅的に一斉分析する方法論である.この情報が求められる背景は,タンパク質の種類や部位によって,付いている糖鎖が異なり,また疾患など産生細胞の状況に応じ変化するからである.この情報を得るには,糖鎖が結合したままの糖ペプチドを直接分析する必要があるがその同定は難しく,さらに糖ペプチドの分析感度は,一般のプロテオーム分析と比較して著しく低い.しかし近年,分析機器の発展により,分析規模が大きくなってきている.LC/MSを用いた一斉分析は,疾患バイオマーカーや創薬標的の探索,生物製剤の品質管理,糖鎖機能の解明など,医学・生物学の領域で広範に行われている.ヒューマングライコームプロジェクトの開始により,糖タンパク質・糖鎖の構造や役割の情報は飛躍的に増えると期待される.

タンパク質糖鎖修飾,プロテオーム,質量分析,グライコプロテオミクス,ヒューマングライコームプロジェクト

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