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冬眠動物の骨格筋萎縮耐性の発動機構

Muscle atrophy resistance in hibernating animals
10.18958/7971-00001-0006387-00
宮﨑充功
Mitsunori Miyazaki:広島大学大学院医系科学研究科生理機能情報科学

冬眠動物は,長期の不活動や低体温,絶食といった条件下でも骨格筋の構造と機能を維持する特異な能力をもつ.本稿では,小型・大型冬眠動物に共通する筋萎縮耐性の分子基盤として,タンパク質合成・分解の双方が抑制された代謝制御,エネルギー代謝抑制,ならびに収縮装置レベルでのATP消費低下について概説するとともに,筋幹細胞が低温下で細胞死を回避し,再生を一時的に待機させる省エネ戦略を紹介する.冬眠動物の「使わなくても衰えない筋肉」は,運動療法を補完する新たな身体機能維持戦略のヒントを与える生命現象であるといえる.

骨格筋萎縮,タンパク質代謝,冬眠,フェロトーシス,サテライト細胞

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