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冬眠動物の細胞レベルの低温耐性を支える分子メカニズム

Molecular mechanisms underlying the cold resistance of mammalian hibernators
10.18958/7971-00001-0006385-00
曽根正光,山口良文
Masamitsu Sone1)2)/Yoshifumi Yamaguchi1)2):北海道大学低温科学研究所1)/北海道大学環境科学院2)

冬眠を行う小型の動物は深冬眠時に,数℃程度の体温が数日から数週間持続することがある.それを反映して,これらの動物の培養細胞もまた,低温で長期間生存することができるという「低温耐性」をもつ.その分子メカニズムは長らく不明であったが,近年の研究により低温での細胞死はフェロトーシスとよばれる細胞死と深いかかわりがあること,そして,冬眠を行う動物の細胞は低温でのフェロトーシスを抑制する能力があることがわかってきた.本稿では,われわれの研究成果を紹介するとともにそのメカニズムについても考察する.

低温耐性,フェロトーシス,シリアンハムスター,GPx4,ビタミンE

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