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がんにおける変異型p53を標的とする治療:分子機構と臨床的進展

Therapeutic targeting of mutant p53 in cancer: molecular mechanisms and clinical advances
10.18958/8015-00001-0006634-00
岩熊智雄
Tomoo Iwakuma:チルドレンズマーシー研究所

腫瘍抑制遺伝子TP53の変異はヒトがんの半数以上に認められ,悪性腫瘍の発生と進展に大きく寄与する.その多くはミスセンス変異として構造的に異常なp53タンパク質を高発現させ,腫瘍促進的な機能獲得(gain of function:GOF)活性を示す.これら変異型p53(mutp53)は,野生型p53としての機能を喪失するのみならず,腫瘍進展,転移,代謝再プログラム化,治療抵抗性を促進し,がん治療の標的となりうる.本稿では,p53の変異・欠損を標的とした主要な治療アプローチとして,①変異型p53の枯渇誘導,②野生型p53機能の再活性化,③p53変異・欠損に対する合成致死戦略を概説し,臨床試験から得られた教訓と今後の展望を論じる.

変異型p53(mutp53),枯渇誘導,再活性化,合成致死,Rezatapopt,statins

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