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微生物の化合物組立てラインの合理的な改変

京都大学エネルギー理工学研究所 仲野 瞬

リボソームペプチド(NRP)は,mRNAを鋳型としたリボソームによる翻訳ではなく,非リボソームペプチド合成酵素(NRPS)とよばれる巨大な酵素複合体により合成される,微生物の二次代謝物である.NRPには抗生物質や免疫抑制剤等に利用される数々の生理活性化合物が見出されている.NRPSはアミノ酸ごとにくり返し構造をもつ「モジュール」によって構成されており,各モジュールは特定の機能を有する「ドメイン」に分割できる.モジュールを構成する基本的なドメインとして,基質アミノ酸の選択および活性化を行う「Aドメイン」,縮合を行う「Cドメイン」,アミノ酸の係留・受渡しを担う「Tドメイン」が挙げられる.アミノ酸ごとに対応したモジュールが連結,複合化し,1つのペプチド生成物に対して1つの酵素複合体が工業的な「組立てライン」のように中間生成物を受け渡しながら,段階的に合成を行う.

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2018年8月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2018年8月号  Vol.36 No.13
サイズ生物学
“生命”が固有のサイズをもつ意味とそれを決定する仕組み

山本一男,原 裕貴/企画
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