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p53によるがん抑制はメバロン酸経路を介して行われる

金沢大学がん進展制御研究所 河野 晋

バロン酸経路は,アセチルCoAを出発物質としてイソペンテニル2リン酸およびジメチルアレル2リン酸を合成する経路である.これらの物質は,コレステロールやゲラニル2リン酸(GGPP)やファルネシル2リン酸(FPP)などの合成に利用される.コレステロールは細胞膜機能の維持やホルモン合成やビタミンD合成に利用される.また,GGPPやFPPはタンパク質の局在化や機能発現にかかわり,これらの合成が阻害されるとRASを含むシグナル伝達タンパク質の膜輸送が阻害され,抗腫瘍効果が観察される.実際,メバロン酸経路の律速酵素(HMGCR)の阻害薬であるスタチン系薬剤はさまざまながん種における死亡率を低下させるという報告もある.しかしながら,そのメカニズムは長らく明らかになっていなかった.

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2019年4月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2019年4月号 Vol.37 No.6
神経変性疾患の次の突破口
脳内環境の恒常性と異常タンパク質の伝播・排除

富田泰輔/企画
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