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受精卵,ウイルス,ES,筋ジスを巡るDUX発見物語

理化学研究所生命医科学研究センター 井上 梓

わいい子には旅をさせよ,と頭でわかっていながら,わが子の独り立ちというのは至極寂しいものらしい.ましてや転写レベルの独り立ちは子(受精卵)がたった3回分裂した8細胞期胚と聞いては卒倒もんである.そう,ヒトの胚は8細胞期(マウスは2細胞期)に突如として数千個の胚性遺伝子群が活性化する(zygotic genome activation,ZGAとよばれる).このとき,本来は恒常的に発現抑制されるべきレトロトランスポゾンなどのウイルス由来遺伝子も高発現する.レトロトランスポゾンの活性化はその近傍の胚性遺伝子の発現を促すため,哺乳類の初期発生に重要だと考えられている.

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2020年1月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2020年1月号 Vol.38 No.1
iPS細胞のいま
基盤となるサイエンスと創薬・医療現場への道しるべ

山中伸弥/企画
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