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ゲノムに第五の核酸塩基を利用するウイルスたち

東京工業大学地球生命研究所ファーストロジック・アストロバイオロジー寄付プログラム 藤島皓介

命が利用するゲノムDNAは,核酸塩基としてプリン骨格をもつアデニン(A)とグアニン(G),ピリミジン骨格をもつチミン(T)とシトシン(C)からなり,これはすべての生物に共通する普遍的な原則だと思われてきた.しかし1977年に,シアノバクテリアに感染する二本鎖DNAウイルスcyanophage S-2Lがアデニンの代わりに2-アミノアデニン(Z)をゲノムに利用していることが発見され,その認識が覆されることとなった(Kirnos MD, et al:Nature, 270:369-370, 1977)

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2021年11月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2021年11月号 Vol.39 No.18
ヒト発生に挑むオルガノイド
パターニングの原理から創出する複雑な三次元組織

髙里 実/企画
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