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宿主の目を盗むトランスポゾンの新戦略

東京大学定量生命科学研究所 庄司佳祐

核生物のゲノムにはゲノム上を転移するDNA配列であるトランスポゾンが数多く存在しており,その断片を含めるとヒトではゲノムの約半分を占める.トランスポゾンの新規の転移は遺伝子構造を破壊しうるため,トランスポゾンの働きは宿主によって抑制されている.しかし,抑制されているとは言っても,トランスポゾン側も負けてばかりではいない.本稿で紹介するのは,宿主の抑制を逃れるために巧みに進化しているトランスポゾンの一例である.

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DOI:10.18958/6991-00004-0000079-00

2022年3月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2022年3月号 Vol.40 No.4
RNAワクチンの先の基礎研究
核酸と生体防御のメカニズムを解き明かす

石井 健/企画
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