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腸内細菌叢の遺伝子改変技術開発が進む ―細菌叢-宿主間相互作用の機能解析への期待

筑波大学 医学医療系 トランスボーダー医学研究センター 尾花 望

内細菌叢が宿主の健康や疾患に関与することは周知の事実となりつつある.これまで腸内細菌叢-宿主の関係性の多くはマルチオミクス手法によって明らかにされてきた.一方でオミクス手法のみでは,腸内細菌叢が有する“遺伝子”と宿主の健康/疾患との因果関係を明らかにすることは困難であり,腸内細菌による宿主の制御の分子機構の多くは未解明のままとなっている.その大きな理由の一つとして,腸内細菌由来の遺伝子の多くは,遺伝子改変が不可能な非モデル細菌にコードされていることがあげられる.大腸菌などのモデル細菌では遺伝子改変に必要なツールセットを容易に利用することができる一方,腸内に豊富に存在するクロストリジウム綱(clostridia)のような多くの非モデル腸内細菌では,外来DNA導入方法や,遺伝子改変ツールが確立されていない.

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DOI:10.18958/6987-00004-0000116-00

2022年4月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2022年4月号 Vol.40 No.6
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小笠原 理/企画
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