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高血糖は卵子のエピゲノム酵素を介して次世代に影響する?

理化学研究所 生命医科学研究センター 井上 梓

「親の因果が子に報う」という,あまりあっては欲しくない諺を連想させる論文がNature誌に掲載された.

肥満体質には遺伝性がある.この遺伝性はゲノム多型だけでは十分に説明できないため,ゲノム以外の要因の関与が疑われている.この機構を調べるために,マウスやラットに糖尿病を発症させて,次世代の肥満素因を誘発する研究モデルがある.これを用いて,卵や精子の,おそらくエピゲノムを介した遺伝機構がありそうなことが示唆されていた.しかし,その具体的な機構は未解明であった.

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DOI:10.18958/7061-00004-0000214-00

2022年8月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2022年8月号 Vol.40 No.13
感染症のデータサイエンス
いかに感染を制御するのか?どうやって治療をデザインするのか?

川上英良,岩見真吾/企画
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