IT技術革新に伴いグローバル化が進むなか,若手研究者が海外で論文を執筆することにどのような魅力,意義があるだろう.アメリカの科学研究費(アカデミアのみ)は2019年度で7.9兆円,日本は2.0兆円とその差は約4倍程度(OECD:Main Science and Technology Indicators, doi:10.1787/a4cf3cb8-en, 2022)であり「科学研究費が日本よりも潤沢でよい研究ができる」と結論を出すのは簡単だが,単純に研究費だけの問題でないことは実際に海外に出ることで痛感する人も多いだろう.
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DOI:10.18958/7309-00004-0000552-00